10,Mar.04 (水) 22:47
「全人類を愛するなどという者が自分の隣人を愛するのを見たためしがない」
(from 『カラマーゾフの兄弟/ドエトフスキー』)

思わず笑っちまった。
実は『聖書を読み直すII/高尾利数』に載っていたんだけど・・・
確かに居てもおかしくはないが、わたしもそんなヤツは見たことがない。
で、色々と電車の中で考え事をしていたんだけど・・・

次のページに

「私たちが人生の意味を問うなどということは、僭越であり愚かである。
人生そのものの方が私の意味を問うているのだ』
(V・E・フランクル)

って一節があった。
これの方がズシンとこたえる。

わたしは生きている。
ではナゼ生きているのか?
それはわたしにとっては重い命題だった。
ナゼわたしはここに居るのか。
自分の生きている理由が在るハズだ。

なんとわたしはこんな下らない問題に半生の大半を費やしていた。
しかも未だにこの答えを見つけていない。

但しこうも気付き始めていた。

わたしは今ここで生きている。
わたしが生きている理由はわからないが
それよりは「今わたしが生ここに在る」事の方が重要なのではないか。
そうとも生きている事に悩むよりは
どう生きているかに悩め。
食事の作法とは美味しく食べるためであり
作法にのっとって不味く食べるのは愚の骨頂ってもんだ。

さて・・・

そんな事を考えながら今ウィスキーを舐めている。
だがブッシュさんよ
あんたは自分のコミュニティへの愛情は深そうだが
実は自分が嫌いなんじゃないのかい?

「コミュニティを愛する者が自分を愛するのを見たためしがない」

だなんて・・・