10,Jun.04 (木) 01:53
昔読んだSFに近未来のメガ・シティで時代遅れのロック・ミュージシャンがルーリードの革ジャンを着て演奏してるってのがあった。
誰の作品かすらおぼえていないんだけど、確かそんな筋書きの主人公だった。
そしてその時思ったね、どんなスゴイ奴だろうと、過去の誰かをヒーローにしてる時点で、そいつの音は終わりだって・・・
だって越えちゃいけないモノができちゃうんだもの・・・

一次元には右と左しかない。
二次元にはそれに高さが加わって、三次元はプラス奥行き・・・
で、多分四次元の軸は時間軸だろう。
とすると五次元目の軸が操れればその時間を自由に行き来できるワケだが・・・
ブラック・ホールは時間が逆転するって説が正しければ、それは質量、つまり重さなのかもしれない。

でツラツラと考えた。
確かに重っくるしい気分だと、時間はゆっくりと流れるようだ。
頭を抱える程の悩みってヤツは時間が止まってると思える程に苦しい。
とすると思考ってヤツも意外にすごい質量をもったエネルギーなのかもしれない。
どうだい、瞑想で時間旅行を試みるってのは・・・

それでしこたまウィスキーをかっくらってみた。
確かに過去っていう罪深い連中が魂を突っつきはじめた。
連中は節操がない。
とことんイジメぬくつもりのようだ。
でもね、その心理的苦痛ですらも吐き気という肉体的苦痛に緩和されてしまうんだ。
秤の片側に重しを乗せると自然にもう片方にも同量の重しがかかるって具合で・・・
その今にもおれちまいそうな秤を必死に保ちながら、次のウィスキーのひとくちを口に運ぶべきか迷ってしまうって具合に・・・

でもね・・・

知ってるよ、この後、俺は爆睡して・・・
気付くともう明日になっちまってるんだって・・・