1,Aug.04 (日) 02:14
問題は、嫌悪が相手に届いた時点で、それが増幅されちまうってことだ。

満員の終電の中・・・「こんな時に限って次の駅で降りるヤツがいるんだよね」・・・ドア前で話してる二人連れの女性。 悪いけどオレ、次で降りたいんだ・・・アジア・カップでの中国人の罵声を想いだしながら・・・そうとも、どうせオレは罵倒される側のひとりさ。 でもね・・・

プラットホームに滑り込んだ電車。 ドアが開くと一斉に外へと押し出される人なみの中。 彼女らはなんとかホームに逃れるが、オレの前の男のでっぱったハラに前のめりに押し出され・・・なんとか閉まる前の電車には戻れたが、そこから乗り込んだ乗客に再度奥に押し込められて・・・そして電車は次の駅へと走り出し・・・

そんなこと、知ったことじゃない。 オレはエスカレータの右側を、ノロノロと下りていく連中にイラつきながら、時代がオレのノドを締め付けていくのを感じていた。 そうとも・・・

オレはやらなきゃいけない事をやるために居るんじゃない。 やりたい事をやる為に、やらなきゃいけない事をしてるだけさ。 ところがキミときたひには・・・

1,Aug.04 (日) 23:52
「オマエ、やりたい事やるために生きるのと、やらなきゃいけない事やるために生きるのと、どっちがいい?」 息子はニヤリとして「そりゃやりたい事する方だよ」 そこでわたしもニヤリとして「でもどっちも、やりたくない事も、やんなきゃいけないんだよね」・・・息子も再度ニヤリと笑い・・・

でも、こいつオレの言ってることわかったんだろうか、と訝りながら・・・でもやりたい事なんてないから、やらなきゃいけない事もやんないって生き方もあるんだ、とか・・・それともやりたい事やってるように見えるヤツって、本当はやれる事をやってるだけなんじゃないか、なんて・・・そんな事を考えはじめて・・・

指先がうずいた。 音楽とて手段でしかない。 でも本当にやりたい事には、この指先が一番近づいている。 あと少しの飛翔を・・・あと少しの展開があれば・・・

今朝電車の中で・・・昔、引越屋のバイトで銚子にいった時、見るからにゴッつい運転手が、前日泊まった宿屋で食べたシメサバにあたった時の事を思い出していた。 こんな大男でも情けなくトイレを何往復もするものかと、その時は多少笑っちまったんだが・・・

それから数年後、当時取引先だった営業のひとに、福岡で生のサバの刺身をご馳走になったことがある。 それは本当に美味かった。 近海もののサバは、港に上がったばかりなら、なんとかその日の内にさばいて刺身にできる。 一度その歯ごたえを覚えてしまうとイシダイの活造りでさえ物足りない。

そうとも子供の頃に越前海岸で素潜りでとったウニをその場で裂いて食べた時の感触は最高だった。 勿論黙ってそんなことすると泥棒になってしまうんだが、漁業組合の親戚の家に遊びに行った時だったんで、そんな贅沢も許された。 それ以来生ウニは好物なのだが、あの時味わった旨さとは比べようが無い。

ヘヘヘ・・・値段ばかり高い東京の寿司屋で食う大トロなんて・・・生臭いばかりだぜ・・・

本当にわたしが最初にハマったのは、思春期の頃、当時確か百円程のチューブに入った接着剤だった。 最初のトリップは信じられない程に強烈だった。 しかし二度、三度と重ねる内に、それは徐々に鮮烈さを失い・・・しかも間もなく社会問題となった為に、覚醒成分が抜き取られて・・・それでもしばらくはプラスチック・ボンドという代用品もあったんだが・・・それもダメになると、残ったのはシンナーだけ。 しかしこれも、二度目は一度目より良くなくて、繰り返す程にドンドン普通になってしまう。 まったく・・・非日常性ってヤツは、常用できないものと決まってる・・・

「ねえオマエ・・・でもナニかやりたい事があんのかい?」 息子は苦笑い・・・そしてわたしも・・・