14,Aug.04 (土) 22:15
光速は一秒間に約30万キロだという。 つまり 300,000km/秒 = 300,000,000m/秒 = 300,000m/ミリ秒 = 300m/マイクロ秒 = 0.3m/ナノ秒 = 30cm/ナノ秒 ... つまり1ナノ秒(1/1,000,000,000秒)では 30cm のスピードになる。 ところで最近のPCは3GHz、つまり 3,000,000,000Hz だ。 という事は1クロックの間に進める光の距離はわずかに 10cm にしかすぎない。 どうだい、少しは光のスピードが実感できたかい?

『今』は存在しないというヤツがいる。 ナゼなら脳が認識する為の遅延があるからだ。 例えば数光年先の星は数年前の光だ。 同様に今見ているディスプレイも(キミが 30cm 以上離れて見ているのなら)1ナノ秒以前の風景にしか過ぎない。 すでにCPUは3クロック以上処理している。 しかし、では本当に『今』は存在しないのだろうか? そんなワケはない。

しかし『今』とは何者だろう。 確かに我々は『今』を共有していると認識している。 確かに世界標準時計が存在する。 しかしどれくらいの精度で『今』という時計を同期できるのだろうか。 地球の一周は約4万キロ、つまり地球上の或る地点から最遠の地点までは2万キロ。 電波(光と殆ど等速)で最短に同期したとしても 20,000km/300,000km = 0.066666... 約67ミリ秒の誤差が発生する。 丁度TVの画面が二回書き換えられる時間(2/30秒)だ。 放送局の技術者なら頭をかかえる程の遅延だぜ。 どうも『今』とは地域限定的、しかも厳格には個人が『今』と認識する時点にしか存在しない様にも思える。 しかし本当にお互いの『今』を共有する事は不可能なのだろうか?

久しぶりにロクさんが登場して・・・
酒をグイと呑みほすと

「バカいっちゃいけねえ、時計が遅れてるのが気になるなら進めればいい。
 オレは気にしないから平気だけどね・・・」