18,Nov.04 (木) 23:30
聖書に書かれている事を、一応それらしく説明できていて、それでいて現代人にも納得できるような物語。
「イエス・キリスト 失われた物語/フロリゼル・フォン・ロイター」
はさしずめそのような小説だ。
勿論著者は多少冗談っぽく、そしてなるべく差し障りなく書いていると思われるが・・・訳者が悪い。
よっぽど自分の趣旨に合致したのだろう。
後書きではわざわざアラスジを再度繰り返しながら、それがあたかも真実であるかのように論じはじめ・・・終いには、きっとインドでバラモンの教えを受けた、だとか、ブッダの教えにも接したハズ、などの独断を挿入してくれる。
元々「こうであってもいいじゃない」程度のフィクションだってのに、こういうオカルト好きにかかると「きっとこうに違いない」調になってしまうから始末が悪い。
著者がせっかく物語りの中でイエスに伝説とはこのようにゆがめられるものなのだと言わせてるってのに・・・

しかし、待てよ・・・キリストを信じ、日々を(本人的には)つつましく生きている一般的なアメリカ人は、イラクのニュースを観ながら「神の正義が行われいる」と信じでいるわけだ。
宗教が自分の存在を肯定するための手段でしかないとしたなら、それはマルクスが看過した「宗教は麻薬」というテーゼの証明でしかない。
ジャンキーにそんな事をいわれたくないって?・・・しかしジャンキーはすでに敗者だ。
きみらは今のところ勝者なのだから、少しは自分達の責任を認識しても悪くはないだろう。
そう今の世界は「キリスト教徒はイスラムに一方的に迫害されている」という、まったくデタラメないわれのないスローガンに動かされているんだ。
そんなゴマカシにすら気付かないでいるきみたちにこそ罪はある。

さて、そんなで昨夜は pixies の DVD などを観ながら・・・こいつら絶対にカウチポテトなアメリカ人だよな〜なんて思ってた。
けなしてるワケじゃない。
本当にカッコいい、デブで不恰好な連中なんだ。
ピクシーズって日本語だと『妖精』って、ちょっとおしゃれなニュアンスの言葉になっちゃうけど・・・キリスト教世界ではもっと『餓鬼』または『妖怪』の感触に近い。
つまり悪ふざけをする、どうしようもない悪たれといった感じだ。
それが『骸骨機械』なんて曲をやるんだもの。
そりゃウケるさ。

ところで数日前、某所のカラオケにわたしを引き込んだ皆さん。
なぜわたしがカラオケが嫌いか・・・その理由がわかったハズだ。
そう、わたしはもう機械のリズムには合わせれないんだ。
リズム音痴?
そう思いたきゃ思いなさい。(そんなにハズれてない)
でもジョン・リー・フッカーは、もっとハズれてたんだけどね

・・・なんて・・・