22,Feb.05 (火) 23:01
だがしかし・・・酒におぼれて死ぬってのは、昔考えていた程にはカッコ良くなさそうだ。

ヴィーナスは値踏みする。 今夜の若者は指先が器用そうだが、昨夜の者ほどたくましそうじゃない。 ヴィーナスはあくびする。 最上の者の回りには、それ以下の者しか存在しえない。 ヴィーナスは爪を噛む。 『人類に平和と自由を』だって? それじゃわたしにも『死の自由』を与えていいんじゃない?

僕はウィスキーをなめながら、そのグラスを振って答えた。 そりゃダメだよ、アンタはイマージュだ。 僕らがそれを求めてる・・・