旧約聖書にはロトの妻が振り返ったために塩の柱になったってはなしがある。　そうソドムとゴモラという都市が神の怒りにふれて一瞬のうちに滅亡したっていうヤツだ。　アメリカ人は広島と長崎の原爆の投下を、この神話をとおして考える。　つまり広島や長崎の原爆被害者は、ソドムとゴモラの退廃と同様に神の怒りにふれて『原爆』により滅ぼされたのだと・・・

　なにか気付かないかい？　このウソの構造を・・・

　先日ソバ屋で息子とソバをすすっていると、隣の二人連れがなにやら「内政干渉なんだよ！」なんて意気揚々と話している。　どうやら話は最近の中国政府のドタキャンについてのようだ。　そりゃ気分はわからないじゃない。　でも『南京大虐殺はなかった』なんて日本ローカルな理屈が見え隠れする。　「日本はいい事もしたんだから・・・」なんて言い草は長崎／広島の原爆と一緒だぜ。　きみはなにを善とし、なにを悪とするか・・・