23,Jun.05 (木) 00:11
言葉、言葉、言葉・・・この憂鬱なワナ。 きみは未だこのトリックにはかかった事がないと思ってるね。 残念だが、それは勘違いだ。 ほら、それ自体を『言葉』で判断している。

オレはこの湧き出るイメージの泉にいちいちタグなんてつけないぜ。 そうとも・・・でもそれならノドからガナるその音に、まるで意味があるかのようにはふるまうなよ。 そりゃピエロの取り分だ、笑いを取ろうなんて10年早いぜ。

音、音、音・・・この陶酔のワナ。 オレはこのトリックにひっかかりっぱなしさ。 でも、だからって・・・やつが向こうからやってくるのを待ってるだけってワケじゃない。 だって、波に揺られてるだけじゃ、どこにも進めないぜ。

おれは自分の足跡を印しながら、この大海原の地図とにらめっこしてる。 あんたが、やみくもに進みないなら、それもいいさ。 でも宝島のありかを知りたいなら、オレにもあんたの地図を見せるべきだね。 それが礼儀ってもんさ。 なにしろどうみったってオレの方が、それについちゃ物知りだし・・・残念ながらおまえさんの方がたどり着くために使える時間は長そうなんだから・・・

23,Jun.05 (木) 23:52
彼女がつぶやいた 「あなた有名になる気はないの?」 だって、そりゃ色々と問題あるでしょ・・「あら、それが一番ってわけじゃないのね」 そうじゃない、そうじゃくって・・・それが有名とはイコールじゃないだろ・・・

オレは逃げてるだけか。 無意識のうちに避けてるのかもしれない・・・でもこうも思うんだ・・そんなでオレを評価しないでくれ、無心、無心だよ、それで感じて欲しい。

ピエロはパフォーマンスを繰り広げる。 生憎とオレは頬に涙を描いたりはしないけど・・・さあ楽しんでくれ。 オレの軌跡は歴史じゃなくって、きみのこころに書き記される。 それを受け取るのはきみさ。 ピエロは素顔を隠したまま、ピエロは素顔を秘めたまま・・・

「あなた有名になる気はないの?」 とんでもない・・・とっくにどうしようもない程に有名なんで困っちまってるんだ。 なにしろ個人名なんて、すぐに忘れられちまうが・・・道化師ってヤツは未だにみんなが知っている。