28,Jun.05 (火) 23:45 |
ここに相見つつある人々が/ここに親しく語りつつある人々が/屠所にひかれる牛のごとく/一人々々、死魔に連れ去らるるを見よ(南伝 小部経典 経集 三、八 前経)
自分の親の死の床を前にして、涙する人達を観ながら・・・ナゼかがわからない。 いや、神妙な顔で居るのなら、それもいい。 笑い呆けるなら、なお面白い。 しかしナゼ泣くのだろう。 わたし達は残された。 がしかし、それは普通のこと。 思い出した。 この骸が自分を支配していた時代を・・・しかしそれはナゼか生温かい。 ナゼか懐かしい。 でも確かに、この終わりは私のナニかの始まりでもあるのに・・・彼らはナニを嘆き悲しむのか・・・ 後にした。 すべては過去という箱に屠られ、その住人となる。 いつかは私もその仲間だが・・・しかし、しばらくはここでそれを逃れたまま過ごす。 いや、過ごせるのだから・・・ 僧侶は「われら凡夫」と繰り返し・・・しかしわたしはその仲間ではないとこころの中で繰り返し・・・ |