20,Sep.05 (火) 01:56
 『共謀罪』という法案がある。 『魂の労働 ネオリベラリズムの権力論渋谷望 2003 青土社』 によると・・・『何らかの「犯行」を実行する前に会議−「謀議」−をしたことだけをもって犯罪とみなす法案』・・・だそうだ。 例えばTVを観ながら「小泉のヤロウ、いつかぶっ飛ばしてやる」と愚痴を言えば、誰かが警察にいいつけて、暴行を共謀したって事で逮捕される可能性もあるってことだ。 まさかこの時代に、とは思うが・・・でもそうも安心はしていられない。

 というのは・・・すでに1999年には盗聴法が成立してる。 これは「重大犯罪や薬物・銃器・誘拐などの捜査に限定し、期間を区切って裁判官の出す令状に従って盗聴を許可する」という法律だ。 つまり裁判所が許せば、警察はあなたの知らない間に、あなたの会話やメールの内容を覗く事ができるのだ。 勿論なにもやましい事がなければまったく気にする事はないのだが・・・でもそこに警察が『何らかの「犯行」を実行』しようとする意志があると判断する事はありえないのだろうか・・・たとえば気軽な冗談だったのに、とか・・・

 ちなみに、『共謀罪』法案は2004年の秋の国会に上程されたが、今回の衆議院解散に伴い廃案になっている。 ところがその選挙で、自民党だけで300議席近くになっちまった。 そして再度次の国会に上程される予定だという。 今回の選挙は『郵政民営化』が争点のハズだったが、結果として『警察国家』を選択したなんて事にならなきゃいいが・・・

 先日友人達と呑みながら 「そう、オレは政治的にはレフト・ハンドなんだよね」・・・いや本当は無政府主義だから右も左も無いんだが、この右に大きく振れてる時代じゃ、左に分けられても仕方ない・・・しかし、それが不安になるようじゃ、どこかに亡命するしかないワケだけど・・・米国ってワケにもいかないしねぇ〜