27,Sep.05 (火) 23:29
 iPod から流れる sonic youth ... これくらいじゃなきゃ神経が落ち着かないだなんて・・・
 ×印をつける・・・バスで眼の前の空いた席を、座ろうともせずに回りを見渡す背広中年に、構わず横から腰掛けるオバさんに・・・降りる時、おしゃべりに夢中な女子高生に、その前を自分のスピードでノロノロ降りていくバアさんに・・・駅で、いつも違う煙草を出してくるキオスクの店員に・・・ホームでは目の前で行ってしまった電車に、そしてすぐにくる逆方向の電車に・・・吊革の前には、キャスター付きのスーツケースを抱えたキャリアウーマン・・・やっと座れたら、向かいでいちゃついてるアベック・・・よしてくれ! 眼の前いっぱい、見えるもの全て、すべてに付けた×印が・・・
 「仕事だよ」 白い悪魔がつぶやいた。 「にしても、こいつはいつになったら自分の非を認めるのかね」 黒い天使が応える。 オレの意識はすでにディスプレイの上で点滅している。 こんなもの人生じゃない。 せめて有意義な時間じゃない。 無為だよ、無為。
 きみの事を考えた。 愛ってヤツは本当に現実的だ。 出来たこと、出来なかった事が、次々に伸しかかる。 あきらめろって? そりゃ簡単さ。 でも出来るワケがない。 じゃあヤルしかないだろうが・・・でも出来るワケがない・・・