8,Nov.05 (火) 00:51
 不満が破裂する。 そう出来ていない事が、ナゼなんだと異議を申し立て・・・僕はそれも今って時間なんだって壁を眺め回し・・・でももう30分も待ってるんだぜ。 ウェイトレスはそんな僕らをそ知らぬ顔で通り過ぎ・・・呼び止めると冷静に応える 「申し訳ありませんが、お客様のオーダーは受け付けた記録がございません」
 狂おしい程に空気に飢えた僕は、轟音の車両の中、イアフォンで耳をふさぎ、座席にうづくまり・・・もう3時間もこの駅で停まったキリだぜ。 何人もの女、男、子供たちが回りの座席に座っては、何時になったら動き出すんだと席をはなれ、もう数千人が眼の前を行き過ぎて・・・でもずっと眼の前の座席に置かれたままの等身大のバッグ。 誰かその棺おけのフタを開けてくれよ・・・そう、おそるおそる・・・
 僕のノートPCを開けると、3日分のメールが今に圧し掛かってきた。 殆どはスパムさ、後で権威主義者どもが「メールで送っといたでしょ」なんてほざく類の・・・連中をゴミ箱に屠るマウスのクリック音と、自分の中のビートのズレに苛立ちながら、3万本目の栄養ドリンクを喉に流し込む。 ここだよ、この直腸へと続く管の中へと・・・
 不満が破裂する。 そうさお前は千年の眠りを数千の色の輝きの中で終えた。 俺はこのブタ箱の中で3年間を浪費した。 お前の目覚めなど誰も気付かないと同様に、おれの時間など誰が気にするものか・・・