30,Mar.06 (木) 23:18
最近楽器を触っていて思うことは、明らかに made in Japan は made in U.S.A. に負けている。 というか米国製の方が日本製よりオタク度が高い気がする。
オタクは日本固有の文化だと思ったら大間違いで、トッドラグレンの'60年代のバンド nazz は(本人がなんといおうと)nuts(熱心な愛好家)のもじりだ。 同様に'60年代のガレージ・バンドの殆どは完全にブルース・オタクで、サイケデリックもパンクも出所はみんな音の変質狂、つまり音楽オタクの産物だ。
人間は金の心配がなくて、暇があって、情報の氾濫にさらされ、しかもアイデンティティの危機にあれば、おのずと(何パーセントかは)オタクになっちまう。 この仮説が正しければ U.S.A. は'50年代以降にそんな状況にあったワケで、日本よりは20年は先んじている。
実際にコンピュータの歴史はハッカーと呼ばれるPCオタクの歴史だし、その代表格がゲイツやジョブスってワケだ。 これじゃ勝てるわけがない。
でも不思議な事に'80 or '90 年代の日本のオタクは明らかに米国を凌駕していた。 気付いていなかったのは日本人だけで、made in Japan の神話はこの時期に世界に広まっていた。 しかしね・・・
どうもこの神話がハゲだしている気がして仕方ない。 どうもつっこみが足らない。 どこか自己満足の度合いが低すぎる。 頑張ってくれよ、日本のオタク達。 きみらもメジャになっちまって、毒が抜け落ちちまったのかい?