2003 Mar'9 @ UFO Club Egg Paranoia vol,4


朝きつねのおやぢから電話。 実は数日前から手の具合が悪いとの事で、前日のスタジオも休んでいる。 どうも回復していないようだ。 今回はおやぢ+Dr.Kと??年ぶりにライブができるってのが一番の楽しみなのに・・・結局 UFO Club でのリハは三人。 おやぢは二度ほどスタジオを休んでいるので、このメンバーでの演奏もできるのはわかっている。 でもね、おやぢ・・・本当に「できる」と「やる」は違うんだよ。

19:00 - tel,me
19:20 - 黒田ユニット1
20:10 - melt
21:00 - ナオミ
21:50 - sevenZ

事前のタイムスケジュールはこんな感じ。 リハの後、近所のお店で(+アルコールの)打ち合わせ。 出番が最後なので時間がありすぎる。 panic pink の体力を考慮して8時頃まではここで待機することにする。 そう彼女はここ数日間自分の部屋で寝れなくてネット喫茶で寝泊りしていたらしい。


sevenZ (electric banana version)
guitar & vocal : seven
bass : panic pink
drums : dr.K


MELT の演奏を見終わり、ナオミのステージの間に楽屋で準備を始める。 多分まだだろうと思っていると、意外に早くナオミのステージが終わり・・・ちょっとあせってステージの用意。 実は後で気づいたのだが、この時用意していたDATの録音ボタンを押したまではいいのだが、そのスタート・ボタンを押しわすれていた。 金子氏がビデオに録画してくれていたので助かったが、危うく幻しのライブになるところだった。
1. Ann stooges の1'st で一番ストレンジな曲。 ドジは未だ続く。 実は "You ..." と唄い始めるところを "I..." と初めてしまったものだから、2→1の歌詞になってしまった。 こんないい演奏をしてくれている他のメンバーに内心詫びながらも、冷や汗タラリ・・・
2. Sleepless Nights わたしから始めると毎回テンポが違ってしまうというので、きつねのおやぢのギターから始めることになっていた・・・なので Dr.K にカウントを取ってもらう。 でもちょっと早くないかい? そういえば Dr.K はあのお店でビールを何杯開けたんだっけ?
3. You Forget To Answer Nico が死ぬ直前の最後のライブでアンコールとして唄った曲。 最初に収録されたアルバムは The End だが、最高はやはりラスト・ライブのテイク。 わたしのカバーはメロディーはそのままに2コードだけの構成に。 「わたしがなんていうか思い出したら、あんた言葉をなくしちゃうわよ」 そういって彼女はいってしまった。 これはわたしの Nico へのラブソングかもしれない。
4. どうしようもない そう本当にどうしようもないブルースだけど・・・ブルーな気持ちを振り払うには、無理に笑顔を作るより、たまんねえよって笑い飛ばす方がいい。 その日の会話 ・・・“愛して・・・”でエンド/“愛”だなんて/そう、今ドキのベタなブルースだから・・・
5. からまわり 前日に決めた曲順なんだけど、どちらも「電話」っていうキーワードが続いちまう。 そうだよ、電話なんてかけた時はつながらなくって、かけて欲しい時はダレもかけてこないもんさ。 ところで題名は本来「逆」って字の「さかまわり」としていたんだけど、誰にも通じない。 それで「からまわり」に変更している。 ちなみに「さかまわり」って(わたしの造語/どこかで聞いた言葉)? 自分でもどうもはっきりしない・・・
6. Slow Down /おどけ・おびえ/舌(した)・上/加速・失速・窒息/・・・そんな言葉遊びの中にふと浮かび上がるイメージ。 そのイメージを追いかけながら唄っていると、なぜか唄う度に歌詞が変わってしまう。 今回は終わりが“加速しながら窒息していく”・・・マズいよ、これじゃデッド・エンドじゃないか・・・
7.. セレナーデ panic pink が音が出ないと座り込んでエフェクトをバシバシ叩いている。 ゴメンよ曲を始めちゃったんだ。 なんとかベースの音がでだしたが、まだ小さめ。 彼女はずっと座って弾き続ける。 まあいいさ、あっという間だったけど、これが今夜のラスト・ナンバー。 混乱とパニックとゆらぎ・・・そしてエンド。

翌日の朝、西荻窪の駅のホーム。 電車を待ちながら、線路と階段の間にできた日向の中、壁を背に座り込んでいる。 光を白いと感じてる。 「空白」? そうか、空(カラ)が白いってこんな感じ?・・・
by seven 10.Mar' 2003