blank in me
とても疲れていた。 歩くのが嫌やになるほどに 迷ったのかな? そうだ彼女はいつもモンクをいう前に ふたりは逃亡者みたいだ 君は途中に公園を見つけてブランコに滑り込み ねえいくらもってる? 目の前には自販機が見える。 もしこのまま友達の家が見つからなかったら、 二人は一本の缶コーヒーを買うと 彼女は凍えた白いホヲを少しあからめて |
|
電話は10回鳴って止んだ 8回鳴ったら出ようと思っていたのだが いざ鳴りやんだとき 昨夜AはBに怒鳴り散らしてた それがどういう結末をもたらすか そう女性は 今Aはこの部屋にひとりでいる。 オレはこのまま それとも電話におんだされるように 答えなんて思いつかなかったけど そう、エスケープは でも誰もこころに どこかに身を隠す本能が働いてるだけ それが 今狂うか |
|
|
|
なんとか友達の部屋に僕らはたどり着いていた 正確には 時代は70年代前半 賢いやつらはすでに地上に這い出している Nと最初に出会ったのは 永山則夫をうたの題材にしたシンガーに Nはいつも赤ワインとジャズにおぼれている 僕らは政治のことは話したことがない あるのは地下生活者どうしの ねえ千円ほど貸してくれない? 僕と彼女は顔をみあわせた 多分僕らはボガには行けないだろう Nが待っているのは僕らとは限らない Nはグラスの赤ワインをひとくち含むと 彼女は頭を僕の肩に寄せる Nも僕らも明日を信じてた |
|
|
|
ねえ、最近Aに会った? 知ったことじゃない それがAのよくないところなんだよ じゃあ相談にのってやんなよ そうだよな ... ... |
|
|
|
バスはいつもどおりやってきた 待ってる人達の最後に乗り込むと まあいいさ バスは荻窪の駅に着き ナニしてるんだろう?オレ? 空いてた席に座るとボケとしてるまに なんだよ なぜか今新宿にいる自分がおかしくて |
|
|
|
翌日僕らは新宿伊勢丹の前で 知り合いのフーテン仲間と 最近こんな歌を創ってるんだ |
|
|
|
わたしは新宿の空の下で わたしは新宿の空っ風のなかで でもナニが変わったというのだろうか わたしはまたいつかここで だってまた明日から はじめるのだから |
25,Dec'99 by seven