junk job


「いらっしゃいませ、当店のシステムは…」
駅前でこんなチラシもらったんだけど
「あ!ハイ本日は
特別にそのチラシご持参のお客様に限り
全サービス20%割引になっております」
でオンナのコは選べるの?
「勿論! こちらにあります写真から
ご自由にお選びいただけます」

(手渡されたバインダの写真を眺めながら)
なんだか奥でうるさくない?
「ハイ! 当店はお客様の
どの様なご注文でも
なるべくお答えするように勤めております。」
っていうと ???
「どうか内容までは」
ははあん
最近変わった趣味のヤツが多いものね
「恐れ入ります」
恐れ入ることはないよ
オレも存外悪趣味の方だし…

お願いだから信じてくれよ!
やなこった!
アンタのせいで
何度イヤな思いしてると思ってるのよ

だから今度は大丈夫だって
そんなミエミエの話し、
あんたのノータリンなナオンにでも
もちかければいいじゃない
アタイはお断りだね

馬鹿、まだあのこと怒ってるのかよ
あれは遊びじゃないか

おや!あんたに遊び以外のナニができたっけ?
アタイのマタの中に顔をうずめて
バター犬の真似すること?
それとも役立たずなチンポコを
なんとか勃起させようとさすること?

なんだよ、
昨日はちょっといきすぎてただけだろう

なによ!
アンタのことが好きだから
こんな仕事してんのよ

それは感謝してるぜ
なのにお金は全部アレに使っちゃって
ついでにインポになって
わたしが抱けないだなんて

なんだよ問題はハートだろ?
オレがおまえのアナん中で
イクだけが好きならいいってのかよ。
それじゃおまえの客の全員に
嫉妬してなきゃなんないぜ

とにかくアタイはイヤよ。
誰があんな変態の相手を
しなきゃなんないのよ

おいおいそんな大声だしたんじゃ
まわりに聞こえちまうだろ

だってあのヒト、
うわさじゃ男でも女でもないそうじゃない

だからオレも安心して
おまえをまかせられるんじゃないか
馬鹿いわないで!
男にオッパイ触られてるくらいなら
まだ我慢もできるけど

なにもアイツに身体を触らせようって
わけじゃないんだ。
ただ何日間かアイツの前で
ハダカで立っててくれればいいだけだぜ

この前んときは、
それでバナナ突っ込まれたのよアタイ

あれはおまえがイヤだっていえば
そんなメに逢わなくてよかったんだ
サルグツワはめられててどうやっていうのよ

「店長、あれなんとかならないですかね」
しばらく我慢してやんなよ。
そのうち収まるから…
「今みたいに
納得してくれる客はいいんですが…」
今の客だって納得ってワケじゃない
おまえさんのヘタな言い訳にだまされた
フリをしてくれてるだけさ

「なんだ、そこまでわかってるんなら
あのヒモ・オヤジ
とっとと帰らせてくださいよ」
なあ、いいか…
この世界で生活してる間は
お店で働いてるオンナのコは
神様だと思うんだな
「だって彼女だってイヤがってる…」
馬鹿…
今あのヒモを追い出したら
彼女すぐに後を追いかけてくぜ
千円かけてもいい
「そんなもんですかね」

まあ、もう少ししたら
事務所からご退散願うから…

kiss しようか
いいわよ
……

おまえ kiss うまいな
ありがとう
ホテル行かない?
なによまだいっぱい目よ
まるでサカリのついた犬ね

さっきあのオヤジとナニはなしてたんだ?
あ! 聞いてたな…
あんな大声だしてりゃ店中で聞こえちまうよ
気にしないで…アタイの問題なんだから
じゃなぜオレの誘いにのったんだい?

あんたまだボーヤね…まだオンナがわかってないみたいよ

そんなことわかってたまるかい…
知ってるのはおまえが店に隠れて客とヤッてるってこと
おまえバレたら店クビだぞ…最近取り締まりきびしいんだから
おまえらはブタバコに一晩おとまりってとこだろうけど
こっちは最低一週間は留められてその上ヘタすりゃ拘置所おくりだぜ

……
だってお店からのバックだけじゃ彼を養えないんだもん
彼ってあんなだけどアタイには本当にやさしいんだよ
それにアタイがいないと一日だってイキられないん…

おまえ最近あのオヤジとはしてないんだろ!
それで時々は口封じついでにオレみたいな使い走りを味見ってわけだ

嫌なボーヤね

おまえ目がきれいだね

ねえ

ホテル行かない


26,Nov'99 by seven