それは昔ふとわたしの頭の中に浮かび上がった概念
意識はエネルギーの渦中に漂っている
イメージ、音、言葉
混沌はわたしであり、わたしは混沌ではない
わたしは混沌から抜け出ようとするオブジェであり
わたしは混沌からそれを拾い上げようとする他者でもある
サイズという座標軸に隠されたメビウスの輪
宇宙、銀河、太陽系、地球、人間、細胞、分子、原子、素粒子
そして再度
宇宙
これも昔し想像したこと
もし自分を任意のサイズに縮小拡大できるとしたら
そして自分を限りなく小さく出来たとしたら
わたしは
自分の脳細胞の中に潜り込み
それを構成する分子、その分子の中の原始、その中の素粒子
そして素粒子を構成する宇宙、宇宙の中の銀河、
銀河の中の太陽系、太陽系の中の地球
そしてその地球の上に生存する自分に向かって・・・
「やあ、こんにちは!僕はこの世界を身体の一部に持っているきみだよ」
するとその世界の僕が答える
「おや、僕にも今きみの見てる僕が見えるよ」