‘74年6月にエレクトリック・レディ・スタジオで録音された曲。 メンバーは Patti の他 lenny kaye と richard sohl の二人だけ。 それだけに初期のポエトリイ・リーディングの感触が強く残った作品だ。 マシンガンのように次々にはき出される歌詞。 聞き取ろうにも言葉は時々頭をかすめるだけだが、時々頭に突き刺さるそのフレーズ。 例えば 「温かい ソーセージのくわえ方」 なんて節にこめられた強烈な侮蔑。 ニューヨークに出てくる前の彼女の環境は(勿論彼女なりの誇張はあるのだろうが)多分こんなモノだったのだろう。 その言葉に刺激されて次の言葉が紡ぎ出されるかのように・・・ フレーズからフレーズへの綱渡り、しかしその背後に煮えたぎりながらもある一点を凝視している視点。 言葉によるトリ ップがいかに強烈なパワーを生み出すかを、この曲は証明している。
ところでこれは言い訳でしかないが、訳していていくつかの単語が不明のままになってしまった。
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Romilar
辞書では発見できず。 Web で検索してみると Poisoning from an overdose
of Romilar (Romilar の過剰摂取による中毒) というページがヒットするところから、ナニかの錠剤/ドリンクのことだろうと推定してみた。
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mustang sally
ムスタングといえばフォードのスポーツカーを思い浮かべるが、それに sally
が続くと、どうもいまひとつ意味が通じない。 やはり Web で検索してみると、女性バンドのHPがヒットした。 mustang
の元々の意味は野生馬だから、もしかすると雌の野生馬(お転婆娘)的意味もあるのかもしれない。 そこで、「お転婆娘を止めないなら・・・」としてみたのだが、さてどんなものか・・・
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